長らくお待たせしました!!
入荷が無かったグァテマラを久しぶりに販売します。
今回は、アンティグア以外の産地「ウエウエテナンゴ」からです。
グァテマラに新しい風を吹かせてくれる期待の存在で、 ウエウエテナンゴの中で今まで全く注目されてこなかった
サンタバルバラ地区の豆。
久し振りに新しい顔ぶれの登場です。
今回のウエウエテナンゴ県サンタバルバラは、
標高1800-2400m を超える山岳地帯で、
尾根と谷が細かく走る複雑な地形で、
そこに点在して居住する先住民によってコーヒー栽培が行われています。
その標高ゆえ、完熟までのスピードが遅く、
じっくりと成分をため込んだ小粒で凝縮した豆が多いように感じます。
サンタバルバラ地区は、複雑な地形ゆえ生産性も低く
かなり規模の小さい生産者の集まりです。
農業知識や設備が十分でなく、
長い視点でサポートしながら取り組んでいく必要のある産地で、
継続的なコミュニケーションを通して生産者との関係性を深めつつ、
品質と供給の持続性を構築していく予定です。
グァテマラの品質が低下方向に向かう状況下において
サンタバルバラは貴重で、大切に育てていくべき商品と捉えており、
期待もしています。
柑橘系の風味から生まれる、やさしい甘み。
グァテマラらしいバランスの良さ。
是非お試しください。
(概要)
所在:ウエウエテナンゴ県サンタバルバラ地区
標高:1,800-2,400m前後
収穫期:1-4月
※標高が高く冷涼なためウエウエテナンゴの一般的な収穫時期より1~2ヶ月遅くなる。日照が少ない年は一部チェリーが完熟できない。
品種:ブルボン中心
収穫:手摘み
精製:生産者ごとに行う
※指導によりフローター選別は基本行われている模様。設備は生産者によりまちまちだが、水路のある生産者はほぼおらず、発酵槽を用いて水洗を行っている。
乾燥:パティオかナイロンシート上にて行う
※層の厚さを5cm以上にせず、定期的に攪拌するよう指導されている。
流通:輸出業者が生産者を訪問しドライパーチメントを買い付け、グァテマラシティの品質管理者がサンプルをチェックし品質別に仕分けを行う。高い品質のロットに対しては追加プレミアムを支払う仕組みを作り品質向上に取り組んでいる。
ドライミル:グァテマラシティ近郊のミル
「粗選別→脱殻→風力選別→スクリーン選別→比重選別→電子選別」
【サンタバルバラ地区】
1つの高い山というより尾根と谷が細かく走る複雑な地形で、そこに点在して居住する先住民によってコーヒー栽培が行われています。男性はウエウエテナンゴの大農園に出稼ぎに出るため、サンタバルバラで生産を担うのは主に女性です。各生産者の生産量は非常に少なく、1袋=69kgに満たないロットも散見されます。各生産者がドライパーチメントまで仕上げる生産形態ですが、加工設備や技術に課題があることも多く、集買業者の買取価格は一般品程度と低水準です。標高は1,800-2,400m(2,000-2,200m付近が主な栽培地)と非常に高く、高いポテンシャルを有しているものの、その真価を発揮できていない産地と言えるでしょう。
【小規模生産者への支援プロジェクト】
2014年、輸出業者と小規模コーヒー生産者を支援しているNGOによって、サンタバルバラ地区に点在する小規模生産者を対象にしたプロジェクトがスタートしました。完熟果の収穫収穫当日の速やかなパルピング適切な発酵処理乾燥設備の清潔維持といったことを指導し、生産されるドライパーチメントの品質を高め、高付加価値品として流通させていくプロジェクトです。実施項目ごとに推奨基準を設定し、取り組みをわかりやすくする工夫も凝らされています。各生産者が生産したドライパーチメントは、ウエウエテナンゴの町にある輸出業者の倉庫で外観と水分値の検査が行われます。プロジェクトの基準をクリアしたロットはプロジェクト向け商品として承認され、一般品より高値で買い付けされます。クリアできなかったものは一般市場に販売されます。そして、プロジェクト商品として承認されたロットはグァテマラシティのヘッドオフィスに送られ、カップ検査によって品質別に仕分けされ、高いカップ品質のロットに対しては追加プレミアムが支払われます。LCFは、特にすぐれた品質の商品に対し、特別なプレミアムを支払うことのできるバイヤーとしてこのプロジェクトに参加しています。
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